担当以外の技術も幅広く身に付けて、
お客様の求めるものを
捉えられるようになりたい

評価・基盤技術部
CAE・基盤技術課
S.K.
2019年入社。大学では分析化学を専攻。主に有機合成と、合成した化合物の分析を行っていた。

社会貢献度の高さに
魅力を感じ入社

大学の研究室の先輩がSUMCOに勤めていて、話を聞くうちに興味を持ちました。最終的に決め手となったのは、社会貢献度の高さです。当社が作るシリコンウェーハは家電製品全般に使われているため、影響力が大きくやりがいがあると感じました。
現在は評価・基盤技術部に所属し、ウェーハの中にある欠陥について研究したり、お客様からの依頼に対して計算シミュレーションで現象を予測したりしています。今メインで携わっているのは、新規市場参入のための製品設計業務です。半導体の材料となるシリコンウェーハには、用途に応じていくつかの種類があり、お客様の製品特長ごとにすみ分けがあります。SUMCOがまだ製品を納入していない市場に参入できるように、試作品の作成を行っています。

自分の評価結果で、お客様からの要望に応えることができた

今までで一番印象に残っているのは、お客様から依頼された、品質向上のための評価を担当したことです。お客様がウェーハをデバイスに加工する際には、様々な工程があります。この案件では、お客様の工程における不具合をより抑えることができるウェーハを提出してほしいという要望を受けました。より良いウェーハの製造条件を探るために、お客様が行っている加熱時の負荷のかけ方を再現し、どんな変化が起こるのかを繰り返しシミュレーションしました。この案件で何よりもネックだったのが、期間です。評価する対象が非常に多く、通常は1か月以上かかりそうな評価を、この案件は約3週間で全ての評価を完了しなければいけませんでした。ただでさえ熱処理を伴う評価は、1件につき数時間から長いもので1日以上かかるものもあるため、短い期間で仕上げることに苦労しました。3週間後、何とか得られた評価をもとに新しいウェーハを提案することができました。その結果、お客様から提案したウェーハの認定をいただき、出荷できるようになりました。道のりが険しかった分、非常に達成感を感じた案件でした。

お客様視点で評価や研究ができる技術者になりたい

仕事をする上で重要になるのが、コミュニケーション力と周りとの関係づくりです。なぜなら、他の部門が所有する装置でないと評価や研究ができないことがあるからです。その場合は、他部門に評価を依頼しなければいけないため、なぜその評価をする必要があるのかを分かりやすく伝えられるコミュニケーション力が重要です。また、そのような依頼をしやすくしたり、上司や先輩に何でも質問できるようにしたりするために、周りとの関係性を築くことを心掛けています。
今後は、お客様の視点で考えられる力を身に付けていきたいと思っています。そのためには、自分の業務の範囲にとどまらない幅広い技術を学ぶことで、お客様が何を求めているのかを考えられるようになる必要があります。会社のためになる研究や評価をして、会社と社会に貢献できる技術者になりたいです。

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