将来は、自分のシミュレーション結果をもとに、熱効率の良い炉や部品の設計に挑戦したい

結晶技術部
企画開発課
T.F.
2020年入社。理学院自然史科学専攻地球科学科で岩石学を専攻。マグマが地下で発生する際の組成について研究した。

インターンで目にした、技術に真摯な社員の姿が印象に残った

大学時代に当社のインターンに参加した際に、担当業務について熱く語っている先輩社員の姿を目の当たりにして、SUMCOなら技術者としてやりがいを持って働けると感じました。また、先輩社員からワークライフバランスがとれていると聞けたことも、入社を決める後押しになりました。
現在は、シミュレーションによるシリコン融液の流動解析を担当しています。シリコンウェーハのもととなる単結晶インゴットは、シリコン融液から結晶を回転させながら引き上げて作ります。引き上げる際の融液の流動が少し違うだけで、結晶の育成のされ方が大きく変わります。しかし、シリコン融液の流動は直接観察できないので、何が起きているのかわかりません。そのため、目で見えない世界をシミュレーションで把握し、結晶品質の向上に繋げることが私の仕事となります。見えない部分に対して仮説を立てて検証するプロセスは、まさに学生時代の研究方法と同じ。そのプロセスを意識して仕事をしています。

ベテラン社員も知らない知見を発見し、メカニズムを考える過程が面白い

シミュレーションは、新たな知見を発見する可能性を持つ業務です。長年結晶分野に携わってきた上司も知らない事実を発見できたときや、その発見からメカニズムを考え出していく過程が、とても面白いです。以前、私が導き出した事実を報告書にまとめて社内で発表した際に、「今まで知りえなかった知見だった」というコメントをいただけました。これは単に新しい発見をしたというだけではなく、今後様々な展開をみせる可能性も秘めていると思います。もしかすると、今まで経験則的に造られてきた炉を、効率的に結晶成長できるような構造へと変える有用な手がかりになるかもしれません。このように製造現場にフィードバックできることが、仕事のやりがいだと思います。また、私のような若手にも発信し、チャレンジする機会が用意されていることがSUMCOの何よりの強みです。

性別を問わず働きやすい制度へと変化している

私が所属するチームには、分からないことはどんどん聞ける雰囲気があります。仕事に行き詰まったときには、キャリアに関係なく意見交換会をセッティングできるため、私もよく利用しています。このように、働きやすさにはかなり恵まれていると感じます。また制度的な面でも、フレックスタイム制が導入されるなど、働き方の自由度が上がってきています。女性の技術者も増えており、職場環境は変革期にあると思います。社員の意見を聞き入れ、サポートしてくれる風土があるので、私自身もより働きやすい職場になるように意見を発信していきたいです。
当面の目標は、技術者としてスキルやシミュレーション理論を積み重ねて、土台固めをすることです。足場がしっかりしたら、自分のシミュレーション結果を用いて、熱効率の良い炉や、温度を簡単に制御できる部品の設計に挑戦してみたいです。

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