米国特許裁判の判決 低欠陥シリコン・ウェーハに関する米国特許訴訟について
2月27日、米国の連邦地方裁判所(カリフォルニア北部地区)は、米国法人のシリコンウェーハメーカーであるMEMC Electronic Materials, Inc.(以下「MEMC」)が、自社の低欠陥シリコンウェーハに関する米国特許が侵害されているとして株式会社SUMCO及び米国法人SUMCO USAを相手取って提起していた特許訴訟において、SUMCO勝訴となる以下判決を出しました。
- SUMCO製品はMEMC社特許を侵害していない。
- MEMCの米国特許5,919,302号の有効性に関し、実施可能性が欠如している。
この裁判は、もともとMEMC社により2001年12月に提訴された上記特許侵害に対する特許裁判であり、SUMCOが勝訴した2004年4月の第一審判決を受けた2005年8月の第二審(一部の論点の差戻しに)について再び第一審裁判所で争われていたものです。
今回の判決ではMEMC側が主張するSUMCOの積極的な誘導侵害が否定され、かつMEMC社の特許有効性についても、実施可能性の欠如が明確にされました。 当社が裁判の当初から主張してきた「非侵害、特許無効」を実質的に認めた適切なものであると評価しています。
当社としては、今後とも、このような特許行使に対しては正当な反論を行い、当社顧客への製品供給に対する障害を取り除いていく方針であります。尚、当社は今回の裁判で得られた証拠をもとに、MEMC社の提訴により当社が被った損害の賠償等を求めて、本件訴訟とは別に、カリフォルニア連邦裁判所(カリフォルニア北部地区)に提訴しています。