担当役員メッセージ
CSR・サステナビリティ推進体制

サステナビリティ推進役員メッセージ

取締役 専務執行役員/サステナビリティ推進役員  加藤 健夫

サステナビリティへの取り組み ~社会と事業の持続可能な成長の為に~

当社の製品である半導体用シリコンウェーハは、現代文明を支える半導体デバイスの基幹材料であり、今後も技術の高度化と市場規模の拡大が続くと考えられています。そのため、技術の発展とサステナブルな社会の実現の両立に向けた取組みを推進しながら事業を行っていくことが、より良い社会の実現とかけがえのない地球の保全に対する企業としての大きな責任であると考えています。
このような考え方のもと、当社では「SUMCO CSR方針」を定め、株主・投資家の皆様、取引先の皆様、従業員、地域社会、地球環境を含めた全てのステークホルダーに対する責任を、事業運営の根幹に据えています。

CSR・サステナビリティ推進体制

当社は、環境や社会の課題解決に役立つ高品質のシリコンウェーハ製品の提供と、自社のビジネスプロセスに関わる環境・社会・ガバナンス上の課題に対応するサステナビリティ推進活動を進めています。活動にあたっては、会長兼CEOを議長とし、常務以上の執行役員を出席者とする「サステナビリティ推進会議」を設置するとともに、サステナビリティ推進活動を統括する「サステナビリティ推進役員」を選任しています。このサステナビリティ推進会議は、原則年2回開催され、ESGの各領域につき特定されたマテリアリティ(重要課題)を中心に、各部門が所管するサステナビリティ推進活動の報告・審議が行われています。その主要内容についてはサステナビリティ推進役員より取締役会に定期的に報告され、社外取締役を交えた活発な議論が行われています。

ESG・SDGs会議

SDGsへの貢献

当社は、社会の基盤を支える企業としての責任を果たすため、SDGsを国際社会の中長期的な要請指針と捉え、持続可能な社会の実現に向け努力しています。
例えば、当社の強みである最先端ロジック半導体向けのシリコンウェーハやパワー半導体用シリコンウェーハの高精度化と安定供給が、AI演算処理をより低消費電力で行うデバイスや、電気自動車向けデバイス、再生可能エネルギーのパワーマネジメント用デバイス等の高機能化と社会実装を支え、デジタルインフラの整備・発展や、エネルギー効率の改善、温室効果ガスの低減などに繋がっています。
また、ビジネスプロセスを通じてのSDGsへの貢献にも取り組んでいます。以下ではその取り組みの例として、地球温暖化防止への取り組みと、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンや人材育成、職場の健康増進を通じた職場環境整備の取り組みについてご紹介します。

1.地球温暖化防止への取り組み

当社は、温室効果ガスの排出量削減をマテリアリティの一つとし、1.5℃シナリオに基づいたSBT(Science Based Targets)認定取得を目指し、さらなる取り組みの強化を進めています。各生産拠点のエネルギー使用量の削減進捗については、経営幹部が毎月レビューする体制を構築しています。また、データサイエンスやIoT、AIテクノロジーを活用した生産性の改善を通じて、収益の改善と生産活動における環境負荷の低減の両立も進めています。
当社は再生可能エネルギーの利用拡大にも努めており、2023年12月には、経済産業省及び国土交通省より、長崎県西海市江島沖における洋上風力発電事業者として選定されました。この事業から発電されるグリーン電力は、当社を含む企業等に供給される計画です。

2.誰もが「活き活き」と働ける職場環境の整備

当社は、SUMCOビジョンの一つとして「従業員が活き活きとした利益マインドの高い会社」を掲げています。従業員が持続的に活躍するためには、誰にとっても、心身両面において「活き活き」と働ける職場環境の整備が不可欠です。
女性活躍推進策の拡充や、海外各拠点での現地採用、様々な社会人経験を持ったキャリア採用の積極推進等に加え、各生産現場においては高齢化に伴う負担の軽減を踏まえて自動化・スマート化の展開を進めています。引き続き、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(多様な人材の確保・育成・活用)のための具体的な取り組みを推し進めていきます。
また、当社の属する半導体業界は、技術革新が今後も続くため、社員の成長が会社の成長の源泉となります。社内のキャリア形成プログラムに加え、国内外の大学への留学制度・各種連携、学びを後押しする報奨金制度の拡充等、経験豊富な社外取締役から頂いた多くの提言を取り入れ、人財育成施策の継続的改善を進めていきます。
そして、このSUMCOビジョンの達成には従業員の健康が欠かせないことから、当社は健康経営にも長年注力してきました。その結果、3年連続で「健康経営銘柄2024」の認定を受けるとともに、2019年以降6年連続となる「2024 健康経営優良法人 ホワイト500」の認定をいただいています。
当社は、引き続き、社会課題の解決に貢献する「良き企業市民」として、ステークホルダーの皆様の要請に応えてまいりたいと考えております。

ステークホルダー関係図

当社の事業活動を支えていただいているステークホルダーの皆様に対して、企業としての責任を果たしていきます。

ステークホルダー関係図