水資源の有効活用
SUMCOグループ(国内)では、水がシリコンウェーハの製造において不可欠な資源であると認識しています。そのため、SUMCOグループ(国内)は用水使用量の削減に向けた環境目標を設定し、全製造拠点で水資源の有効活用に取り組んでいます。
SUMCOグループ(国内)の2024年の水リサイクル率は、37.0%でした。
- ※2024年より、高純度シリコン(株)分を追加しています。
- 水リサイクル量とリサイクル率
(SUMCOグループ/国内) -
- 給水・排水量推移
(SUMCOグループ/国内) -
- 水源別使用量
(SUMCOグループ/国内) -
- 製品(販売)1枚あたりの給水量
(SUMCOグループ/国内) -
国内・海外の各事業所では、ユーティリティー設備の冷却水および廃水処理薬剤の希釈水等に純水製造のリジェクト水を利用しています。また、シリコンウェーハを洗浄する際のリンス水も回収する等、少量でも水資源のリサイクルにつながるよう取り組んでいます。
水使用量原単位目標(SUMCOグループ/国内)
水資源の有効活用のため、水使用量原単位目標を2021年に設定しました。
原単位算出に関わる水使用量は、工場への給水量としており、企業活動における水リサイクル推進により原単位の低減を目指します。
目標年 | 2030年度 |
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目標 | 2020年比10.0%削減(年平均1.0%削減) |
施策(案) | 水リサイクルの推進 |
- SUMCO国内・海外の用水リサイクルフロー図(模式図)
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- ステークホルダーとの協働
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- CDPを通じた情報開示(水セキュリティ)
SUMCOグループでは、広範なステークホルダーに向けて、ESGへの取り組みに関する情報を発信しています。
企業の環境分野の取り組み情報を共通の尺度で公開しているCDPの水セキュリティ質問書に2021年から回答しています。
水ストレス地域
WRI※1のAQUEDUCTを用いた水ストレス調査を行っています。2024年における結果は以下の通りとなっております。
拠点 | 水ストレス※2 | |
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国内関係会社含む | 九州事業所(伊万里・長浜) | 2 |
九州事業所(伊万里・久原) | 2 | |
九州事業所(佐賀) | 2 | |
九州事業所(長崎) | 2 | |
米沢工場 | 2 | |
千歳工場 | 1 | |
JSQ事業部 | 2 | |
SUMCO TECHXIV(株)長崎工場 | 2 | |
SUMCO TECHXIV(株)宮崎工場 | 1 | |
SUMCOテクノロジー(株)野田工場 | 3 | |
高純度シリコン(株)四日市工場 | 2 | |
高純度シリコン(株)鈴鹿工場 | 2 | |
海外関係会社 | SUMCO Phoenix Corporation | 5 |
PT. SUMCO Indonesia | 4 | |
FORMOSA SUMCO TECHNOLOGY CORPORATION | 2 | |
High-Purity Silicon America Corporation | 3 |
- ※1WRI:世界資源研究所。アメリカの政策センター。
- ※2水ストレス:1~5の5段階評価。数字が高い程、水ストレスが高い地域。
WRIのAQUEDUCTの5段階評価で4以上である生産拠点を水ストレス地域に該当する拠点としております。これらに該当する拠点は以下の通りです。
- SUMCO Phoenix Corporation
- PT. SUMCO Indonesia
- 水ストレス地域に該当する拠点の水使用量
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(Mm3/年) 5年前(2020) 4年前(2021) 3年前(2022) 2年前(2023) 昨年(2024) SPX 1.3 1.4 1.5 1.4 1.4 SPTI 0.4 0.4 0.4 0.4 0.3 合計 1.7 1.8 1.9 1.8 1.7