地域に根差した社会貢献活動
- 取り組む理由
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SUMCOグループは、地域と共生し、地域に貢献することは、企業の社会的責任のひとつであると考えています。
SUMCOグループでは、SUMCO CSR方針において「SUMCOは、様々な文化・歴史を尊重し、社会および地域の皆様と交流を広げてまいります。」と宣言し、「良き企業市民」として地域に貢献できる企業であるために、当社に対する地域社会からの期待を考慮し、特に下記に重点を置き、戦略的な取り組みを進めます。- 地域環境・安全防災活動
- 地域教育・文化体育活動
- 障がい者支援活動
2020年度から2022年度にかけてはコロナ禍の影響もあり、一部の活動を取り止めざるを得ないなど例年どおりの活動ができない側面もありましたが、SUMCOグループとしては、引き続き地域貢献活動に注力してまいります。
清掃活動・環境保全活動への参加
当社千歳工場では、工場が所在する千歳臨空工業団地内の幹線道路沿い約1.5kmにわたり、投棄された空き缶やごみ、落ち葉等の清掃活動を実施し、歩行者が気持ち良く利用できる道路環境の維持に努めています。
当社JSQ事業部は、秋田市が主催する地域住民および近隣企業等による「雄物川流域一斉清掃」に毎年参加しています。(2020年度から2022年度は、新型コロナウイルスの影響により中止)
当社米沢工場は、工業団地の立地企業でつくる「八幡原企業協議会」の一員として、工業団地内主要幹線道路沿いの清掃活動を行う他、工場近隣に位置する米沢市万世町梓山において、森林の間伐や施肥などの保全維持活動にも参加しています。梓山の森づくりは山形県、地縁団体梓山区会との間で「やまがた絆の森」協定を締結し活動しています。
当社九州事業所では、佐賀県伊万里市の牧島地区に生息し、絶滅危惧Ⅰ類に選定されているカブトガニの保護活動への賛助を行いました。保護活動は2015年に国の天然記念物に指定された「伊万里湾カブトガニ繁殖地」で実施されており、絶滅の危機にある貴重な生物資源を守り続けています。
SUMCO
TECHXIV株式会社長崎工場では、2022年5月に工場周辺(大村ハイテクパーク)の清掃活動を実施し、家族を伴った多数の従業員が参加しました。
SUMCO
TECHXIV株式会社宮崎工場では、2020年8月に宮崎市との間で椿山森林公園における管理協定を締結し、41ヘクタールに及ぶ広大な公園の環境保護の一助として、新たに広葉樹等(クヌギ、コナラ、枝垂れ桜)の植樹を行いました。
SUMCOテクノロジー株式会社では、定期的に隣接した市道・歩道のクリーン作戦を実施し、工業団地内の清掃活動を行っています。また、国土交通省江戸川河川事務所ほか野田市近隣13市区町主催による「江戸川クリーン大作戦」に南部工場連絡協議会の一員として毎年参加し、江戸川河川敷・堤防・側溝に投棄された空き缶・ビン等の回収・清掃活動を実施しています。2023年度は、新型コロナウイルス感染症拡大後、3年振りの開催となりました。
SUMCO
Taiwan Technology
Corporation(台湾)では、2021年9月に、国際的な環境保護団体であるOcean
Conservancyが主催する南寮貝殼公園での海岸清掃活動
(International Coastal Cleanup)
に協賛・参加し、台湾現地の大学生80人と共同で、800キロを超えるゴミを収集しました。
SUMCO
Phoenix Corporation(米国)では、定期的に「Litter
Patrol」という地域の清掃活動を行っています。従業員有志で工場周辺の見回りを行い、ゴミなどを回収する取り組みで、毎回、多くの従業員が参加しています。
緑化振興への取り組み
当社千歳工場では、6月に市の緑化振興財団(ちとせ環境と緑の財団)主催の「花いっぱいコンクール」にエントリーし、工場周辺道路のグリーンベルトに彩りのある花を植え、環境美化に努めています。
SUMCOサポート株式会社※では、自主活動による花壇の造成や種苗の植え付けといった「花プロジェクト」活動を行い、会社周辺地域を訪れるお客様や従業員を和ませています。
- ※SUMCOサポート株式会社は、障がい者雇用を目的に設立された当社の特例子会社です。
福祉施設の防災訓練への参加
SUMCO TECHXIV株式会社長崎工場では、「社外救助隊」を組織し、近隣の社会福祉施設での火災に備え、毎年、大村消防署員指導のもと、合同救出訓練を行っています。
地元の教育機関との交流
SUMCO TECHXIV株式会社長崎工場では、工場立地時より地元高校と交流を続けており、高校からの要請に基づき、社員を派遣して、半導体についての授業を行っています。
PT.SUMCO Indonesia(インドネシア)では、地元の高校と連携して、毎年、約3ヶ月間の就業体験プログラムを実施しており、学生・生徒の将来的なキャリア構築のための機会を提供しています。
スポーツ行事への参加・協賛
当社は地域のスポーツ行事への参加・協賛も行っております。当社九州事業所は、毎年、伊万里ハーフマラソン大会への協賛を行っています。2023年大会では全国から2,000名以上がエントリーし、初春の伊万里路を駆け抜けました。
また、九州事業所のSUMCO伊万里駅伝チームは、2023年1月29日に開催された第75回東西松浦駅伝大会(佐賀新聞社主催)に参加し、2大会ぶり15回目の優勝を飾りました。この東西松浦駅伝大会は、長い伝統を持ち、地域や職域のチームが数多く参加する、地域の活性化に貢献している行事です。
また、SUMCO
TECHXIV株式会社長崎事業所においても、地元スポーツイベントの開催・運営に対して積極的に協賛を行っております。
非営利組織等との活動
特定非営利活動法人(NPO)「海を越えるケアの手」、公益財団法人日本心臓財団の趣旨に賛同し、総額で年間61万円の寄付を行っております。また、国立研究開発法人国立成育医療研究センターや一般社団法人若草プロジェクト等の団体に対しても、その活動の趣旨に賛同し、寄付を行っております。
当社千歳工場(北海道千歳市)では、「フードバンクネットワーク もったいないわ・千歳」に、またSUMCO
TECHXIV株式会社宮崎工場では、宮崎市が推進している“子ども食堂ネットワーク応援事業”に、それぞれ防災備蓄用食料等を提供しています。
今後も継続的に支援を続けていきたいと考えています。
SUMCO
PhoenixCorporation(米国)では、2022年に、ウクライナにおいて戦争の影響を受けた方への人道的な物資支援や、支援を要する学生のサポート、地域の血液バンクへの献血活動などを企画し、従業員から寄付を募り、会社として寄付・支援活動を推進しています。
SUMCO Europe Sales
Plc(英国)では、地元の慈善団体の活動を支援することで地域社会に貢献しております。
2022年は、不要となった数千着のコートやジャケットを仕分け、ホームシェルターや難民センター、児童支援センターなどへ届ける活動を行うWrapUp
Londonにボランティアとして参加しました。
加えて、それらの衣類の配送にかかる費用を支援するためにWrapUp
Londonに£1,500を、またフードバンクを運営するTrussel
Trustに£500を寄付し、それぞれの力強い活動を支援しました。
また、2022年に同社従業員の出張が再開したことを踏まえ、世界中のCO2排出を削減・除去する数々のプロジェクトに資金を提供するAtmosfairを通じて、約30,000kgのCO2をオフセットしました。
研究開発活動を通じた社会貢献
当社は、温室効果ガスであるCO2の排出量削減に貢献するパワー半導体用の高品質シリコンウェーハのトップサプライヤーです。当社ではパワー半導体の研究で有名な九州工業大学との共同研究や、パワー半導体をテーマとした産官学連携プロジェクトへの参加を行っており、様々な企業や大学、研究機関等との研究開発活動を通じて得られた成果・知見も活かしながら、ウェーハの高品質化を進めています。低炭素化、省電力化技術の更なる向上に向けた積極的な産官学連携活動により、地球温暖化防止や電力の有効利用という社会課題の解決に貢献しています。
地域活性化・地域支援活動
当社米沢工場では、米沢を代表する冬の祭である「上杉雪灯篭まつり」において、米沢の冬の風物詩でもある雪灯篭を毎年製作し、地域の活性化に貢献しています。(2021年度および2022年度は、新型コロナウイルスの影響により中止、2023年は3年ぶりの開催となりました。)
当社九州事業所では、伊万里市に事業所を構える企業として地域の行事を盛り上げるため、毎年秋に催される「いまり秋祭り
市民総踊り」に参加し、地域の活性化に貢献しています。(2022年度は3年ぶりの開催となりましたが、参加を見送りました。)
当社JSQ事業部は、社員が会長を務める秋田市茨島地区の「茨島竿燈会」の活動を支援しています。この茨島竿燈会は、毎年、「秋田竿燈まつり」で演技を披露しています。
PT.
SUMCO. Indonesiaでは、毎年Eid al-Adha
Holiday(※)にて、近隣の貧しい方々への食糧支援を目的とするプログラムへの参加や、孤児への支援活動などの地域貢献活動を積極的に実施しています。また、インドネシア工場周辺地域の道路舗装や水路工事等のインフラ整備のために地域に寄付を行っています。
- ※イスラム教で定められた宗教的な祝日